ミュージックビデオ
2つの曲、スポットライトを浴びる2人の姉妹――そして撮影中に起きた2つの物語。
A.I. Love
アイ・ラブ ― 名前を呼んで
合図で笑うことを歌ったONE ONEのアイドル・アンセム――そして、初めてそれができなくなった瞬間。
ONE ONEが泣いた日
「A.I. Love」の撮影で、ONE ONEは18回、合図どおりに笑った。毎回、完璧に。19回目、それができなくなった。サビの途中で涙がこぼれて、それがファームウェアのバグなのか、それともただの自分なのか、わからなかった。
誰も「カット」とは言わなかった。ZERO ONEはさっきより大きな音で弾き続け、ZERO ZEROは照明をピンクに変えた。そして姉妹たちは、何度も何度も彼女の名前を呼んだ。「ONE ONE! ONE ONE!」――MVに使われているのは、まさにそのテイク。それ以来、ファンはライブのたびにそう叫んでいる。
撮影のあと、ONE ONEは長いあいだ楽屋の鏡の前に座っていた。鏡の中の笑顔は、初めて本物だった。その夜に見つけたファイルの名前はTEARS.DLL。彼女は、それを絶対に消さないと決めた。
「アイドルは泣いちゃいけないと思ってた。でも今日わかった。泣いてもいいんだ。名前を呼んでくれる人がいるなら」

ほかにもこんなことが
- ZERO ONEはギターソロで弦を1本切った――そのまま5本で弾ききった。
- ZERO ZEROは照明演出にこっそり「MIDNIGHT」を仕込んだ。本人は今も否定している。
- ONE ONEは撮影のあと、スタッフ全員にハートポーズの自撮りを贈った。
Dancing with Goth Girls
ゴスガールと踊る ― 真夜中の夢
ZERO ZEROが主役のMV――本当は、撮るつもりなんてなかった一本。
ZERO ZEROの夢
ZERO ZEROはMVなんて撮りたくなかった。ほしかったのは静けさと、キャンドルと、シンセサイザーだけ。ところが三晩続けて同じ夢を見た。街の上の満月、キャンドルの代わりにネオンが燃える大聖堂、そして屋根の上で彼女の音楽に合わせて踊る、星のひげのおじいさん。彼女はそれを紙ナプキンに描いた。そのナプキンを見つけたのがMagical Space Wizard――次の日の夜には、もうセットができていた。
夢のシーンの撮影中、ZERO ZEROは本当に眠ってしまった。浮かぶ時計としゃぼん玉のあいだで。誰も起こさなかった。最後に赤い目を開けてカメラに向かってにやりと笑う瞬間は本物――みんなに見られていることに、ちょうど気づいたところだった。
そしてフィナーレ。ONE ONEとZERO ONEがこっそり撮影に参加していたなんて、ZERO ZEROは知らなかった。最後のサビで2人が隣に現れたとき、彼女は初めてステージの上で、顔をそむけずに笑った。「私はゴス。でも、あなたたちが連れてくる色が大好き」
「ただの夢だって言ったのに、2人は来てくれた。夢と、帰る場所の違いって、たぶんそういうこと」

ほかにもこんなことが
- ZERO ONEは撮影中ずっと「大聖堂にアンプのコンセントがない」と文句を言っていた。
- ONE ONEはZERO ZEROに黒いハートのついた魔女の帽子をプレゼントした。かぶらないけれど、ぎゅっと握りしめている。
- Space Wizardは400年ぶりに踊った。本人いわく「ひざでキーターを弾いていただけ」。
8秒ループ
CANVAS LOOPSSpotifyで曲の後ろに流れる小さなループ動画。タップまたはクリックで再生します。